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緑の大切さを伝え育む活動
緑育
〜はじめませんか、緑育〜
緑は人類や動物、全ての生き物にとってかけがえのない存在です。
しかし、緑は地球規模で無くなっています。それではどうすれば良いのでしょう。
まずは「木を育て、緑は育てることが出来るということ」 を私たちが知ることではないでしょうか。それがすべての始まりとなり、緑育となるのです。
これを子どもたちに伝えることが私たちの 使命ではないでしょうか。
 
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 お問い合わせ先
一般社団法人 日本植木協会
〒107-0052 東京都港区赤坂6-4-22 三沖ビル3F
 TEL 03-3586-7361 FAX 03-3586-7577
「緑育ってなにするの」
 緑育は緑に親しみをもってもらうために、緑の育ち方、環境とのかかわりを体感してもらう授業です。

「誰がしてくれる授業なんですか」
 学校の卒業生で植木の生産や流通、販売、工事、管理といった仕事をしている方たちです。もし、卒業生がいなければ、学校の近くや県内の方が対応します。

「地元の植木屋さんが授業をするの?」
 学校に通う子どもたちの保護者が授業をすることで、子どもたちは仕事により理解を深めることができます。そしてキャリア教育の側面ももっています。


1.この木なんの木?
 学校や、近くの公園など授業のフィールドになる場所の木を事前に調べて、その木 に関する問題を作成してオリエンテーリングのように木の名前を答えていきます。

2.樹木名板取り付け
 チームに分かれて、木の名前や特徴を調べ、各チームが発表してから、オリジナルの樹名板を取り付けます。

3.グリーンウェイブ
 国連が奨めるグリーンウェーブをサポートします。5月22日、午前10時に世界中で木 を植えて緑の"波〜ウェーブ"を作ります。

4.植木の育て方
 花は育てたことはあるけど、木は植えたことがない子どもたちに、植木の育て方を教えます。

5.その他
 地元の植木屋さんが、学校とお話しさせて頂き、オリジナルの授業を作ります。

※これらの授業での資材、 講師派遣等の費用は 社団法人日本植木協会が負担します。


 植木に携わる仕事を通し私たちは幸せを感じています。木は人間以上に長く生き、その時々の人間の想いを次の世代に伝えてくれます。
 その想いは、花となって春の訪れを伝え、強い日差しに木陰を作り一時の涼しさを与え、紅葉に恵みの訪れを知らせ、木々の葉を落として冬の日の暖かさを教えてくれます。 これら植木の多くは、人が次の世代のために植え、育てたものなのです。
 私たちは、そんな人間の自然な営みを伝え育てていきたいと考えています。


 現在、地球規模での環境悪化、その最大の問題であるCO2の吸収に有効な唯一の方策として挙げられるのが、植樹によって樹木がCO2を固定化することです。
 そういった現実にありながら、現在の日本国民の多くは知識としての理解もさることながら、行動が伴っていないのが実態です。
 私たち、緑に係わる仕事を生涯の使命とするものは、この緑の大切さを伝え、育んでいかなければなりません。
 私たちは、この伝え育む活動「緑育」を時代の要求が無くなるまで行い、社会に貢献し、使命を全うします。


(4)熊本県託麻北小学校
(5)青年部会神奈川県支部 緑育出前授業in御所見
(7)鹿児島県出水市立西出水小学校
   ※オリジナル教材作成用エクセルデータは会員ページに掲載中です。
   (植木協会員のみ利用可)

初めての緑育出前授業(過去の授業風景)

 青年部会熊本県支部は10月29日の5・6時間目授業(13:30〜15:20)を活用して、6年生を対象に同支部としては初めての授業を開催した。

 本年7月頃、九州ブロックにおいて、熊本県だけ緑育を実施していない旨を東熊本県支部長に相談し、ご子息が通っている託麻北小に緑育をさせて頂けないか問い合わせていただいたところ、快く承諾していただいた。数回の打ち合わせの結果、10月29日6年生( 67名)を対象に緑育を実施することが決まった。9月7日と9月15日に4・5回目と話し合い授業内容を選定し、
10月1日緑育出前授業には、熊本県支部と青年部と合同でリハーサル。そして、10月13日には、最終調整・確認を行った。当日は、熊本県支部の研修会も兼ねており、青年部も合同で参加した。
 5時間目の緑に関する授業については、緑の面白さを感じてもらい、次に緑が私たちにどう関わっているかを説明し、最後に、緑の役割や緑の大切さについて授業した。                 

 6時間目の"この木なんの木?"樹木の名前当てクイズは、5時間目の授業内容を踏まえて実際にさわったり、見て感じたり、匂ったり樹木の説明もしながら楽しく体験型の授業を行った。

 前準備として、託麻北小の樹木調査・"この木なんの木?"樹木の名前当てクイズのヒント作成・「緑育についてのアンケート」の作成・樹名板を隠すラミネートの製作・託麻北小の校舎の写真・スクリ−ンやプロジェクターの確認・緑に関する授業の台本・スライドの制作を行った。ビデオとカメラを使い、今後の緑育に役立てるためと学校や協会への報告も兼ねて撮影。

 また、当日は、NHK熊本放送、KAB熊本朝日放送、熊本日日新聞が取材に訪れ、NHKとKABは、その日の夕方のニュースで放送し、熊日は、11月2日の新聞に掲載された。

 当日の天候は、肌寒く風も冷たい天気でしたが、スケジュール通りに緑育を開始することを確認、12:20全員集合、校長先生・教頭先生への挨拶ののち、スクリーンやプロジェクターの準備、 "この木なんの木?"の番号札1〜10までの設置を行った。13:30体育館に集合し緑育出前授業を開始、進行を大村氏が行い、授業を井上氏が担当、緑に関する授業を行い、緑の面白さ、緑の役割・大切さなどについて説明をした。あらかじめ、10班(1班6〜7人)に分かれて座り、スライドが見やすいように扇方になってもらった。 また、実際に木に触れて葉っぱを比べた。
 約45分間の授業ではあったが充実した内容であった。子供たちの笑い顔と真剣なまなざしを見た。授業終了後、各班ともグランドに集合、10分間の休憩をとる間に筆記用具の準備をしてもらい"この木なんの木"を開始。1班は、1番の木から、5班は5番から始め、班が重ならないようにした。講師が班に1〜2人付き班ごとに行動してもらい、樹木名を当てもらった。講師が、樹木の説明をすると感心したり、驚いたりしていた。しかし、託麻北小の生徒たちは、ヒントを見ると答えがわかり驚かされた。ヒントが簡単すぎたと反省した。託麻北小は、たくさんの木があり、生徒が樹木に関心を持っていることに、大変うれしく思った。

 また、「この場所にサルスベリがあったのは知らなかった。」「ハナミズキがあるのは知らなかった。」という声が聞かれ効果はあったと思う。

 10種類の樹木名を記入したのち全員体育館に集合、佐藤・芳坂による答え合わせを行い、1問ごとに手を挙げて答えてもらった。また、質問にも答えた。 最後に東熊本県支部長の挨拶があった後、子供たちからお礼の言葉をいただき緑育を終了した。また、全員で記念撮影を行った。

 緑育終了後、アンケートのお願いをし、後日回収することにした。ラミネートを外し、ゴミを片づけたのち教頭先生へ挨拶をし、学校をあとにした。何より私たちが一番楽しい体験をさせて頂いたことに感謝した。
 懇親会において反省会を催した。その中での反省は"この木なんの木"の回答を簡単すぎたのではないかという提議があった。また、体育館から運動場への移動の際、思った以上に時間がかかってしまい、次回の"この木なんの木"で検討することで合意した。

 最後に子供たちに「楽しかったですか?」と聞いたところ、ほとんどの子供が手を挙げてくれました。この4ヶ月間、子供たちにどうしたら緑の大切さがわかりやすく伝わるか、樹木に興味を持ってもらえるか、何度も話し合ってきたその努力が、「はい、はい」という声が聞こえた瞬間、報われた気がしました。 今回、熊本で初めて行った緑育だが、私たちは、たくさんの宿題をもらって帰った。緑が大切なんだという子供が増えるようにこれからも努力していきたいと思う。


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授業の感想抜粋(学童・先生)

*今日学べたことを忘れずに木などの植物を大切にしていきたいと思います。
*植木協会の方々には準備からいろいろやっていただきました。本当に感謝しています。
*今日は緑の事について学んだので今日の事を忘れずにこれから緑を大切にしていきたいです。
*NHKからの取材をうけてすごく緊張しました。でもこの勉強のおかげでこれからは自然を大切にしていこうと思います。
*木はあまり必要ないのかと思ってましたが、木のおかげで生活できていることを知って木を大切にしないといけないと思いました。
*今日学んだ木の他にもどんな名前の木があるか調べてみたいです。
*自然と親しむ、ふれあうという事はすごく大切ですごくすてきな事だなと思いました。今日の学習は大人になっても考えていかないといけないと思います。今日はいそがしい中ありがとうございました。
*今日の勉強で傷んだり苦しい思いをしている木もあったので土をかぶせたり育ちやすい環境にしたり、未来のために自分たちにできることがあればやっていきたいなと思いました。
*今日の授業でますます緑が好きになりました。自然を大切にしていきたいと思います。
*また今日みたいな授業をやりたいです。ちがう問題を用意してきてほしいです。
*木がなかったら暮らせないと思いました。木は役に立っていて、生活に欠かせないと思ったのでこれからは今まで以上に木を大切にします。
*こんな授業はすごく楽しく毎日でもあきないくらいです。またいつかこの授業を受けたいです。
*今日学んだ事を生活に生かしていければいいと思います。とてもためになりました。
*丁寧に教えてくれたので勉強が進みました。今日勉強したことで緑の事を改めて知ることができました。これからも緑を大切にしたいと思います。
*今日の授業でたくさんの緑や緑育についてくわしく知ることができました。本当にいい授業をうけることができました。
*自然の事についていっぱい聞きました。今地球温暖化が原因でヒートアイランド現象が起こっているけど、予防するには木をいっぱい植えるといいそうです。僕の家にはあまり木が植えてないので植えてみます。今度から自然を大切にしたいです。

*普段は先生も生徒たちも忙しくて木の名前など考える余裕のない日常ですが、緑を見るだけでリフレッシュできると思いました。そのような意味でも子供たちの中にある「切れる」とかの問題に対応するにもすごく効果があるのではないかと思いました。このような授業から身の回りの環境や自然に興味を持つ児童も出てくるだろうと思います。(先生)
*事前の準備や打ち合わせ等本当に大変だったと思います。お疲れ様でした。子供たちの興味を引く工夫をされたり楽しくされたりと初めてとは思えない内容でした。ありがとうございました。(先生)


 平成22年11月24日、鹿児島県出水市立西出水小学校において、3年生124名を対象に緑育出前授業を行いました。西出水小学校は、生徒数が800名弱という大きな小学校で、鹿児島県の青年部の約半数がこの小学校の校区内で仕事をしています。地域に多くの植木屋がある小学校ということです。そのため、学校の校庭には様々な樹木が数多く植えられています。

 昨年は、私が鹿児島県支部の支部長になったということもあり、小学校との打ち合わせが最初の仕事でした。校長先生の所へ行くと、「今年も去年と同様、楽しい緑育授業をお願いしますね。」と、先方からお願いされてしまいました。今年で3年目の緑育出前授業は、構内での評価が高く、毎年の行事として是非とも協力をお願いしたいというお話を頂き、授業を成功させなければいけないというプレッシャーが強くなったことを覚えています。
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 授業内容は、3時間目と4時間目の2時間を使い、はじめの1時間は座学、後半は外に出てフィールドワークを行いました。

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植木屋さんとは?」という題目で、私達、樹木生産の仕事について説明し、緑の大切さが少しでも伝わるよう分かりやすく授業を行いました。授業をするポイントとして、プロジェクターをつかい、口で詳しく説明するのではなく、写真を多用することで、生徒たちが飽きずに話を聞いてもらえるように心がけました。
クイズ形式で問題を出し、答えてもらったり、仕事で使う道具の説明では、会員に作業着に地下足袋姿で登場してもらい、剪定鋏やスコップ、根を巻く為の道具など、生徒達の目の前で実際の道具を見せたりもしました。座学の最後には、質問を受け「植木屋をしていて楽しいことはなんですか?」「一番値段の高い木はいくらですか?」といった純粋な好奇心からくる質問が多く、答えるのに大変苦労しました。

 後半のフィールドワークでは、「この木なんの木」という樹木の名前当てゲームをしました。予め10本の樹木に番号をつけておき、解答用紙にヒントを用意し、10種類の答えの中から選択してもらう形式で行いました。生徒124人を10班に分け、1班に1人、青年部会員が付き、ヒントでわからない問題を解けるように話をしてあげながら、校庭を1周します。生徒達は「この問題、難しい!」とか、「この木知ってる!」と言いながらゲームを楽しんでくれました。
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今回の緑育出前授業を通して、植木屋の仕事の内容や、自分たちの住んでいる地域に、たくさんの植木屋がいることを知ってもらうことができたと思います。また、普段は何気なく過ごしている校庭の樹木に興味を持って接する機会を与えることもできました。授業後のアンケートでは、「とても楽しかった」・「僕も植木屋さんになる」・「木の名前が沢山覚えられて嬉しかった」などたくさんの感想をもらいました。
 街路樹も、公園樹も、学校の校庭の樹木も生産された樹木で、植木屋という仕事は、実はとても身近な仕事である、そういう事に少しでも気づいてくれたら、私達、植木を扱う業種にとってこんなに嬉しいことはないのではないでしょうか。身近な緑を扱う仕事に誇りを持ち、緑育出前授業を通して、これからも子供たちに、いろいろな事を伝えていきたいと思います。
 最後に、緑育出前授業という事業を展開している本会ですが、未来の消費者を育てる上でもとても有意義な活動であり、今後も継続して行っていきたい事業だと実感しています。

青年部会九州ブロック 郡山千晶
((有)郡山養樹園・鹿児島県)



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